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バーコードを作るには?フォントの種類や作成方法について解説

バーコードの種類
バーコードの作り方

バーコードを使用すれば、たくさんの商品をスムーズに管理できます。バーコードはパソコンでも簡単に作成可能です。手順さえ理解すれば、誰でもすぐにバーコードを作成できます。この記事では、バーコードの作成方法とともに、バーコード用のフォントの種類について解説します。自社のビジネスでバーコードを上手に活用するために、ぜひ参考にしてください。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2021年07月30日

バーコードを作る方法は?

バーコードは特殊なものだと思っている人も少なくないですが、実際はそれほど複雑なものではありません。バーコードは情報を専用のフォントに変換したうえで表示しており、フォントにはさまざまな種類があります。

パソコンがあれば、情報を簡単にバーコード用のフォントに変換できます。そのため、誰でもバーコードを作成可能です。なお、バーコードを作成するには、パソコンでExcelやPowerPointなどを使えるようにしておく必要があります。

 

バーコードの作成方法1:バーコード用のフォントを使用する

バーコードを作成する方法としては、バーコード用のフォントをパソコンにインストールする方法が一般的です。バーコードフォントをインストールできるソフトはたくさんあり、準備が整えばすぐにバーコードを作成できます。業務で使い慣れているExcelやPowerPointなどでもバーコード用のフォントをインストールできるため、スムーズにバーコードを作成できるでしょう。

バーコード用のフォントを使用してバーコードを作成する具体的な方法については後述するため、くわしくはそちらを参考にしてください。

 

バーコードの作成方法2:Accessの機能を利用する

バーコードは、Accessの機能を利用して作成する方法もあります。ただし、この方法の場合、Accessだけでバーコードを作成できるわけではありません。

まずはExcelやPowerPointなどで元になるバーコードのデータを作成しなければなりません。Excelを使用する場合は、Accessを開く前にあらかじめデータを作成しておきましょう。そのうえでAccessを開き、新規で「空のデスクトップ データベース」を作成します。メニューの「外部データ」からExcelを選択し、取り込むファイル名やシート名を指定してください。元データの取り込みが完了すれば、バーコードの作成を行います。

 

バーコード用フォントとは?

情報をバーコードで表示するためには、バーコード用フォントを使用します。バーコード用フォントは、数値や文字列などの値を変換してバーコードとして表示するためのものです。

一般的に「フォント」というと、文字を装飾する書体というイメージをもつ人が多いでしょう。しかし、バーコード用フォントは、一般的なフォントとは見た目がまったく異なります。数値や文字列がバーコードとして変換されるため、通常の文字としては判読できません。

バーコード用フォントには複数の種類があります。パソコンでバーコードを作成するときは、状況にあわせてバーコードの種類を選びましょう。

 

バーコード用フォントの種類

バーコード用フォントにはさまざまな種類があります。以下で代表的な種類について紹介します。

■CODE39

CODE39とは、インターメック社が1975年に開発したバーコードです。バーコードスキャナーで読み取りができる場合が多く、重宝されています。数字、アルファベットの大文字、記号、スペースなどの計44文字を表現可能です。アルファベットを表現できるため、さまざまな分野で利用されています。

CODE39は9本のバーとスペースによりひとつの文字を表しています。バーコードとして表示したい情報には、最初と最後に「*」をつけなければなりません。ほかのバーコードと比較するとコードが多く、バーコード全体のサイズも大きめです。バーコードスキャナーで読み取った際の誤認が少ない点が評価されています。

■CODE128

CODE128は、コンピュータアイデンティックス社が1981年に開発したバーコードです。表現できる文字の種類が多く、数字、アルファベットの大文字・小文字、記号、制御コードなどの計128文字をバーコードにできます。バーとスペースの各3本が1セットになっており、ひとつの文字を表しています。

バーのサイズは4種類にわかれているため、正しく情報を表示するためには精密に表示しなければなりません。よって、CODE128で情報を管理したい場合は、印字精度の高いプリンタが必要です。FA用インクジェットプリンタやドットインパクトプリンタによる印刷はおすすめできません。

■NW-7

NW-7は、モナークマーキング社が1972年に開発したバーコードです。2of5の次に開発された初期のバーコードとして知られています。「Wide(広い)」と「Narrow(狭い)」の2種類のバーを使用し、バー4本とスペース3本でひとつの文字を表す仕組みです。

数字の連番印刷が必要な場合によく利用されています。たとえば、宅配便の伝票、本の管理、会員カードの番号管理などで使用されています。

CODE39と比較すると、バーコード全体のサイズが小さいのが特徴的です。ほかのバーコードよりも桁落ちのリスクが低いものの、印刷が不鮮明であれば桁落ちが発生する可能性があります。

 

バーコード用フォントをインストールする方法

バーコード用フォントは、パソコンから簡単にインストール可能です。WindowsとMacのどちらのパソコンからでも問題なくインストールできます。

まずは、使用するバーコードの種類を選び、フォントデータをダウンロードしましょう。フォントファイルがパソコンにダウンロードされたら、ダブルクリックして「インストール」の表示をクリックします。その後、パソコンを再起動してからフォントを確認すると、バーコードフォントが選択できるようになっています。

バーコードのみのフォントだけでなく、文字や数字とともに表示できるフォントもあるため、必要に応じて選んでください。

 

バーコード用フォントを使ってバーコードを作る手順

手順に従ってパソコンを操作すれば、バーコード用フォントを使って簡単にバーコードを作成できます。ここでは、特によく利用されている「CODE39」を使用してExcelでバーコードを作る手順について解説します。

■データを入力する

まずはExcelを開き、バーコードを作成するためのワークシートを選択しましょう。バーコードとして表示したいデータを任意のセルに入力します。たとえば、商品の管理のためのバーコードを作成するなら、商品コードや商品名の横に入力するとわかりやすいです。

バーコードとして表示するデータには、前後に「*」を記載しましょう。なお、特定の文字列を結合したい場合は、該当する部分を「&」で囲む必要があります。

■バーコード用フォントを適用する

バーコードとして表示したいデータを入力し終えたら、バーコード用フォントを適用します。該当するセルをクリックしてから、バーコード用フォントを選択しましょう。それまで表示されていたデータの代わりに、バーコードが表示されます。ドラッグすれば、ほかのセルにもバーコード用フォントを適用できます。

バーコードを印刷して使用する場合は、バーコードスキャナーでしっかり読み取れるよう、セルの書式も調整してください。

 

バーコードの活用方法

バーコード用フォントで作成したバーコードを使用すると、さまざまな情報の管理が簡単になります。たとえば、バーコードをシールとして印刷し、商品に貼りつければ、商品管理における作業スピードが向上します。表示すべき内容が増えた場合も、シールを貼れば情報の追加が可能です。

バーコードによる情報管理は、店舗や倉庫での在庫管理においても重宝します。バーコードは簡単に作成できるため、上手に活用しましょう。

 

御見積のご依頼についてまとめ

バーコードはパソコンでも簡単に作成可能です。フォントをインストールすれば、ExcelやPowerPointなどでバーコードを作成できます。バーコードには種類があるため、最適なものを選んで使用しましょう。

商品の管理を効率的に進めるためには、バーコードをシールにして活用するのもおすすめです。繁盛シール工房は2004年にオープンし、1万件以上の納品実績を誇ります。シールをオーダーメイドで作成でき、イメージどおりのシールを実現しやすいです。専任アテンダントや30年以上シールの作成に携わってきたベテランの印刷工が、思いを込めてシールづくりをしています。バーコードをシールとして活用するために、ぜひ相談してください。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

バーコードシール印刷

バーコードシール印刷

バーコードを表示した印刷物は、ありとあらゆる場所で使われています。このバーコードをシール化することで、商品や製品の管理用途に便利に用いることができます。

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