シール印刷ラボ

シール印刷で使うインキの退色(色褪せ)と対応方法!

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課題

ご利用中のシールの色褪せ(退色)が早いといったお話をいただくことがあります。屋外を中心に使用するシールやステッカーでは耐久性や耐光性といったことを考慮して仕様をきめていく必要がありますが、あまりスペックを重視するとコストが高くなるといった問題もあります。今回はインキの耐光性と色褪せについて解説します。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2018年06月01日

インキの耐光性について

シール印刷で使用するインキにはCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4種類が基本となります。他にも金・銀・白などのカラーもありますが、今回はCMYKだけのお話です。まずCMYKの原色インキにも耐光性に関しての優劣があります。CMYKの中ではM(マゼンタ)とY(イエロー)は耐光性が乏しく、C(シアン)とK(ブラック)は優れているといった特性があります。この特性を事前に知っておくとデザイン制作の段階で耐光性を考慮したデザイン(CとKを中心)にすることも可能です。
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印刷方式によって異なる耐光性

シール印刷といっても複数の印刷方式があります。どの印刷方法を使うかによっても耐光性は異なってきます。当工房での検証実績はありませんが、一般的な耐光性の優劣としてはシルクスクリーン印刷が一番、耐光性があり、次にオンデマンド印刷、凸版印刷、オフセット印刷の順で耐光性が乏しくなっていくと言われています。あくまで一般論なので厳密には異なるかもしれません。ただし、各印刷方式にも得手不得手といったものがあります。シルクスクリーン印刷では写真やグラデーションの入ったデザインは再現度が荒く、不向きとされている為、そのような場合は他の印刷方式を採用することになります。

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※どの印刷方式を採用するかはデザインや製作数量など細かな条件を総合的に判断する必要があります。印刷方式だけに固執することはお勧めできません。

シールを耐光仕様にする

オフセット印刷や凸版印刷はインキを盛るいったことが得意ではなく、どうしても耐光性が乏しくなります。しかし写真やカラフルなイラストの入った屋外仕様のステッカーを作りたいといったご要望も当然のことながら存在します。そのような場合、インキの退色を妥協していただいているかといえば、そうではありません。シール印刷で使用するインキの種類には耐光インキといったものがインキメーカーで用意されています。こちらを使用することで耐光性は向上します。また紫外線カット機能があるラミネート材(サンカットラミネート)で表面保護することで更に耐光性が上がります。これらの組み合わせによりデザインやご利用環境によってはシルクスクリーン印刷に近い耐光性を発揮することもあります。
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*耐光インキの注意点*
耐光インキは通常のインキと成分が異なる為、発色に違いがでる場合があります。特に特色指定をいただいた場合、通常インキより発色が劣ることがありますので、事前のご理解が必要です。

屋内・室内で使用するシールについての落とし穴

屋内で利用されるシールであれば耐光性を考慮する必要はないと思われがちですが、実際に対策をとるかは別として考慮だけは必要です。理由はシールが蛍光灯の光を受け続けると退色するからです。当工房でも在庫出荷するシール商品がありますが、在庫の保管場所は暗室の倉庫です。またインキ以外にもシール素材自体が蛍光灯の光で焼けてしまい黄ばみが発生する場合もあります。近頃はLEDライトへ切り替えが進んでいるので、これらの現象も少なくはなってきていますが、屋内でも注意は必要です。

耐光仕様の裏技

例えば屋外で長期的に貼り付けするシール(黄色ベタに黒文字)を作りたいと考えた場合、基本的にはユポや塩ビなどの白いベース素材に黄色と黒の2色印刷で対応することになります。この場合、オフセット印刷や凸版印刷で対応すると耐候インキ(黄)とサンカットラミネートで対応する必要があります。しかし耐光仕様にすることでコストが高くなる問題も発生します。この事例の解決策としては色付きの塩ビ素材(黄)に対して黒の1色印刷で対応する方法があります。素材自体が色付きの為、印刷カラーが黒1色で済みます。色数を抑えることができ黒自体が耐光色の為、ラミネート材も通常のもので対応が可能です。下記の実績などは屋外で保管されるコンテナに貼り付ける注意書きシールです。 今回の事例をそのまま使った内容となります。

http://www.seal-koubou.com/case/detail/136
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まとめ

耐光性はインキの内容や印刷方式によって異なります。事前に耐光色や印刷方式ごとの特性を理解しておくことで長くご利用いただけるシールを作ることが可能になります。

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