シール印刷ラボ

箔押しと浮き出しを組み合わせたシールを作りたい!

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課題

日本酒や焼酎のラベル等に見られる金箔や銀箔を箔押しした箇所に浮き出しを加えたシール。こんなシールを作りたい方も多いのではないでしょうか。しかし、どの印刷会社に依頼すればよいか、どのように見積依頼すればよいかなど、不明な点も多々あるのでは。現状、当工房でもWEBサービスではお伝えしきれない内容も多く、箔押し加工とエンボス加工の併用には対応していません。今回は箔押しとエンボスを併用した試作シール作りを行い、そこから見えた課題やデザイン制作時の注意点を解説します。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2018年05月30日

押しと浮き出しの併用とは

金箔や銀箔で加工した後、同じ箇所に浮き出し加工をすることでデザインに立体感をもたせることを指します。当工房ではホイル紙と呼ばれる金や銀の紙素材に対してのみ浮き出し加工に対応しており、インキを使った印刷と併用することにも対応はしていませんでした。

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箔押しを加工した箇所に浮き出し加える(試作概要)

今回はエンボスと箔押しとを組み合わせたシールを特定デザインで複数の素材に繰り返し加工しました。試作なのでデザインにはこだわっていません。シールサイズは50mm角とし、インキは使わないものとしました。対象の素材は下記となります。

上質紙55kg、ミラーコート紙77kg、オリンパス、和紙雲龍、和紙きり

○ホットスタンプ(箔押し)とは
ホットスタンプ(箔押し)とは金や銀のフィルム箔をシール素材に熱転写させる加工技術です。デザインの一部のみに金箔や銀箔を見せたい場合に利用します。

○エンボス(浮き出し)とは
エンボス(浮き出し)はシール素材に凹版を空押しすることで、絵柄を浮き出たせる加工技術です。絵柄を凹凸のみで再現することで、シンプル且つ上品なシールとなります。 ※現状、当工房のエンボスは金や銀のホイル紙に対してのみ対応しています。

作業工程

用意したものは箔版とエンボス版、そして抜型です。エンボス版はデザインをくっきりさせるため凹版と凸版で素材を挟み込む方法を採用、箔は村田金箔さんの3号金を使います。 箔押し作業は熱量で箔フィルムを素材に転写させる方法をとっています。ホットスタンプと呼ばれる所以ですね。おおよそ100℃〜105℃くらいで加工すると定着が良さそうでした。 箔は普段通りの作業なのですが、その後のエンボス加工では薄い素材を凹版と凸版で挟み込むので、機械の圧力をかけすぎると素材が破損します。凹版だけで対応するエンボスよりもやや神経質な作業となります。

*箔押し用の真鍮版です。
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*エンボス版です。通常はホイル紙などにエンボス加工する際にはこの版だけを使っています。
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*浮き出しをくっきりつける為の版です。上の版と凹凸のセットになります。この組み合わせで素材を挟み込むことで浮き出しが目立ちます。
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*抜き型です。
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試作の結果

*上質紙55kg
浮き出しは確認できましたが、紙厚がないので期待したほどではないです。
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*ミラーコート紙77kg
今回、試した中では一番、浮き出しが目立ちました。
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*オリンパス
上質紙とほぼ同じ程度の浮き出しです。
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*和紙雲龍
上質紙より浮き出しは目立ちませんでしたが、盛り上げ感は確認できます。箔押しの絵柄次第では単純な箔押しよりも差別化できるのでは。
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*和紙きり
一番薄手なので浮き出しは目立ちませんでした。
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総合的にはミラーコートや上質紙と相性が良さそうです。今回は55kgや77kgで対応しましたが、厚みを増せば浮き出しも更に目立つかもしれません。今後の課題ですね。

データの作り方

データの作り方は通常のエンボスと同じです。箔と浮き出しをかけたい箇所をK100で設定してください。インキを使った印刷と併用する場合はレイヤーを分けていだければわかりやすいです。ちなみに今回の試作シールのデータは下記のような内容です。線のポイントや書体を参考にしてください。

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まとめ

今回の内容は凸版平圧機を所有しているシール印刷会社ならどこでも対応は可能と思いまが、シールサイズやデータの内容によっては対応の可・不可がでそうです。今回の事例のようなサイズとシンプルの絵柄であれば対応できそうですが、サイズが大き過ぎたり、絵柄が繊細であれば難しそうです。やや制約はありますが、ご興味を持たれた方は是非、御問合せください。

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