シール印刷ラボ

ポッティングシールとは?特徴や使用用途・メリットを紹介

作成者: 繁盛シール工房|2024年03月31日

ポッティングシールとは

ポッティングシールとは、透明度の高い樹脂をドーム状に盛った、艶やかな光沢と丸みが特徴的なシールです。
デザインに立体感高級感が出て付加価値を高めます。
印刷をしただけのシールにはない見た目が特徴的であり、工夫次第でさまざまな用途で利用可能です。

 

製造方法

シールの素材(タック紙)に用途に合わせた印刷方式デザインを印刷、
その上に透明の樹脂(当工房ではウレタン樹脂を使用しています)を2㎜程度の厚みでドーム状に盛っていきます。
その後樹脂が乾くまで12時間程度待ち、乾燥したら完成です。

■印刷方法

 デザイン・用途に合わせた印刷方式にて製造可能です。
     ・オンデマンド印刷(小ロット・多品種に対応)
 ・オフセット印刷(印刷のデザイン再現性が高い)
 ・シルク印刷(耐光性に優れている)

■素材

 樹脂がしみこまないことが大前提のため、紙系の素材は使用できません。
 フィルム系の素材を使用します。

 ・白フィルム(発砲PET・白PET
 ・塩ビフィルム
 ・銀フィルム・金フィルム(ネーマーPET)などが多く使われています。

■形状

 角Rがある丸みの帯びた形状が特徴です。
 逆に鋭角なオブジェクトや細かい線などはうまく加工ができません。

 

 

使用用途

・ノベルティシールシール
・ステッカー
・徽章バッジ
・また滑り止めシールなんかに活用も可能
・エンブレム・ネームプレートプレート
・自動車・電化製品のオーナメント
・家具などの商品マーク

 

 

メリット

通常の印刷では再現できない特徴的なフォルムで、ブランド力をあげることができる
耐久性・耐水性にも優れているので屋内屋外での使用もOK



製造する際の注意点

■色の見え方に差がでる

透明な樹脂でデザインの表面を覆うことで本来の色味と見え方に差がでてきます。
若干くすんだ印象に見えたり、明るく見える場合など色によって異なる見え方をするので、ブランドカラーなどの場合は注意が必要です。

 

■鋭角なラインの再現は不可

樹脂をゆっくりと流し時間をかけて硬化させるため鋭角な形状には不向きです。
四角形でも最低1.5㎜程度の丸み(R)をつけて作成をさせていただきます。

 

■曲面への貼り付けは不可

手触りはソフトな印象ですが、曲げたりすることは難しいです。
そのため曲面への貼り付けは初期接着ができたとしても時間の経過とともに端からはがれてきてしまう可能性が高いです。
粘着剤をトイシ用糊にするなど工夫する方法もあるので、曲面への貼り付け用途を希望されている場合はご相談ください。

 

 

まとめ

ポッティングシール(樹脂盛り加工シール)とは、艶やかな光沢と丸みを帯びた形状が特徴的なシールです。
高級感も演出できるためブランドイメージアップにもつながります。
鋭角なデザインに不向きや、曲面への貼り付けには向かないなどの特性はありますが、
使い方次第で無限の可能性のある加工方法と言えます。
詳しい製造方法などご質問やご相談は担当者までお気軽にお問い合わせください。