千社札シールとは?
そもそも千社札って何かというお話です。千社札の読み方は「センジャフダ」もしくは「センシャフダ」と読み、前者の方が一般的です。神社やお寺に参拝した記念に柱や天井に貼る自身の名前の入った札のことです。最近では景観の問題もあり少なくなりましたが、実際にご覧になられた方もいらっしゃるのでは。千社札シールは古来の千社札のデザインを流用したシールやステッカーのことです。なので千社札シールというより「千社札風シール」が正解かもしれません。現在ではノベルティー(記念品)用途からお土産屋さんで販売するシール、封筒の封緘用としてまで、幅広い用途で利用されているシールです。
当工房では様々なお客様より千社札シールをご依頼いただいております。
・タトゥースタジオ・・・来店されたお客様にお配りするノベルティー品として。
・建築会社・・・現場で使う工具やヘルメット、備品に貼る資産管理用のロゴシールとして。
・土産物店・・・インバウンド需要を見込んだ観光客への販売用として。
・芸子さん・・・馴染みさんへの名刺代わりとして。
・女優さん・・・挨拶状に貼る封緘用シールとして。
・野球選手・・・ファンの方へのノベルティとして。
原稿・データ制作の方法
千社札シールと聞くと、決まったサイズや仕様があるかと思われがちですが、あくまで千社札風なので決まりはありません。当工房でご依頼いただく千社札シールもお客様によってサイズや仕様は様々です。ただし、初めて千社札シールを作られる方には難しく感じられる場合もありますので、ここでは簡単な原稿やデータ制作のポイントを解説します。
■レイアウト
あくまで千社札風なので正式な決まりはないのですが、千社札っぽくしたい場合のポイントがあります。1つ目が枠線です。大外枠と内枠を付けます。2つ目が頭に家紋やロゴを配置する。最後の3つ目が名前をどっしり配置することです。ちょっと味付けする意味合いで差し札を名前に被せると、
より千社札っぽくなります。
■書体
一般的には江戸文字と呼ばれる書体を使います。勘亭流や籠文字を使うことが多いです。これらのフォントを使うことが多いのですが、これも決まりではありません。流麗なイメージにしたい場合は毛筆体なども良いかもしれませんね。
※勘亭流や籠文字は有料フォントなので、使用するにはそれぞれフォント購入が必要です。
■カラー(色使い)
カラーは黒を基調にすることが多いです。外枠、内枠、名前あたりを黒にして、家紋やロゴだけを赤にするとインパクトのあるデザインになります。慣れてくれば、家紋やロゴを金箔にすると豪華絢爛な千社札シールになります。
■手書き原稿の場合
イラストレータを持ちでない場合、レイアウトと配色が伝わる手書き原稿の写真を撮ってお送りいただければ、当工房でデータ制作を請け負うことも可能です。有料になりますが、勘亭流や籠文字を使ったデータをお作りします。
下記は手書き原稿の一例です。
サイズとレイアウト、配色などご希望が伝わる内容であれば助かります。
素材の選び方
千社札シールに決まった素材はありませんが、上質紙や和紙をご利用いただくことが多いです。但し、シールの素材選びは貼り付け対象物や貼り付け後の環境によって決めていくべきです。上質紙や和紙は紙素材なので耐久性はありません。屋外向けステッカーとしてご利用いただく場合はフィルム系の素材を使いましょう。前に記述したデザインのポイントを押さえておけば素材を選ばず、千社札風シールに仕上がります。
■紙素材を使う場合
屋内利用で使います。紙素材は種類も豊富です。上質紙に色付きのものがあり、和紙も多彩な柄をお選びいただけます。お好みに合わせて素材を選びましょう。
■フィルム素材を使う場合
屋外利用が主な目的の場合、フィルム素材を使います。白ベース、金ベース、銀ベースなど基本的な種類があります。ホログラムを使うと他とは違った千社札シールができたりします。
お見積りのご依頼方法
当工房へ千社札シールの御見積をご依頼いただくには下記ポイントを専用フォームよりお知らせください。
■千社札シールであることをお伝えください。
まず千社札シールのお見積りご希望ということを明記してください。
この一言があるだけでシールの作り手側にもお作りになりたいシールがイメージできます。
■どのような目的の千社札シールをお伝えください。
千社札シールといっても使い方はお客様ごとに様々です。イベント配布用?販売用?それともショップシールとして?
■どこで使う千社札シールかお伝えください。
どこに貼るか、何に貼るかは素材選定の重要なポイント。もちろんお客様から素材指定いただくことも可能ですが、環境に適さない素材を選ばれた場合、この情報をお知らせいただかないと、環境に適さない素材でシール作りを進めることになってしまいます。ノベルティーや販売用の場合は、配布先の個人、または購入者によって使い方は様々ですが、この場合でも想定イメージでも結構ですので、お知らせいただけると助かります。
■基本仕様(素材・サイズ・色数・製作枚数)をお伝えください。
千社札シールに限りませんが、シールのお見積りには欠かせない情報です。素材がわからない場合は、上記で記述している「どこで使う」「何に貼る」などの情報を具体的にお知らせください。
■イラレ(AI)データの有無をお知らせください。
イラストレータで制作されたデザインデータの有無をお知らせください。当工房側で修正を必要としない印刷データとして使用できるデータであれば、特別な修正費用は発生しません。また手書き原稿などでデザイン指示される場合は、原稿を写真やPDFにしてお送りください。
※イラレデータ、手書き原稿などがある方のみで結構です。
※イラレでデータが作れないといった方は手書き原稿などを写真に撮ってお送りいただけると、データ制作費用も御見積いたします。
まとめ
今回の記事は、初めて千社札シールを作ろうと考えている方向けにお伝えしたいことを書いてみました。
簡単にポイントをまとめると下記のような内容です。
・千社札シールは古来の千社札のデザイン性を活用したシール!
・よく使われるデザインのポイントを押さえておけば千社札風になってくる!
・決まった素材はない。貼り付け環境によって決めるべし!
・見積ご依頼時には「千社札シール作成」宣言を!
まずはお気軽にお作りになりたいシールの概要をお聞かせください。
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