シール印刷ラボ

オンデマンド印刷で広がる加工表現

作成者: 繁盛シール工房|2025年12月24日

オンデマンド印刷とは?

オンデマンド印刷とは印刷用の版を作らずに、デジタルデータを直接印刷機に送って印刷する方式のことです。
ご家庭やオフィスで、パソコンからプリンターにデータを送って印刷する
——あの流れをイメージしていただくと分かりやすいでしょう。


実際の印刷現場では、個人向けよりも大型で高性能なオンデマンド印刷機を使用しますが、
「データをそのまま出力する」という基本的な仕組みは同じです。
そのため、「デジタル印刷」と呼ばれることもあります。

これに対して、オフセット印刷・凸版印刷・シルク印刷などの従来方式は、印刷用の“版”を作ってから印刷する仕組みです。
オンデマンド印刷と有版印刷の最も大きな違いは、まさにこの「版を使うかどうか」という点にあります。 

オンデマンド印刷は、「試作を作りたい」「少量だけ欲しい」「短納期で間に合わせたい」といったニーズに非常に強いのですが、
最近ではその印刷品質や加工技術も急速に進化しています。

オンデマンド印刷の詳しい解説はこちらから↓↓

■シール印刷ラボ:オンデマンド印刷で作るシールのメリット・デメリットを解説
 https://www.seal-koubou.com/lab/detail/42


ここからは、実際の現場で活用されているオンデマンド印刷の注目すべき加工技術6つをご紹介します。


 

①プロッターカット 


■型を使わず、自由な形にカット可能

プロッターカットは、設定したパスに沿って素材をカットする加工技術です。
型(抜き型)を必要としないため、初期コストを抑えつつ、変形デザインや特殊な輪郭のカットが可能です。
サンプル作成などの少部数での製造の際にのご活用いただけます。



 

②ニス加工

■部分的なツヤ・質感で高級感を演出

透明なニスを印刷することで、ツヤ出しや立体感を表現できます。
さらに、疑似テクスチャー(木目や格子模様など)を印刷で再現でき、視覚・触覚の両方で印象を付けることが可能です。
高級感のある仕上がりを求める印刷物におすすめの加工です。

 





③糊面印刷

■裏面から見せる、反転印刷の活用

表面の印刷に加え、糊面に透明素材に反転印刷をした素材を貼り合わせることで、裏側からデザインが見える印刷が可能です。
透明の被着体に貼り付けることで、表裏で違ったデザインを楽しむことができます。
お酒のボトル・香水・化粧品・窓用ステッカーで採用実績の多い仕様です。

 

 

④白インク印刷 

■発色表現を多彩に

白インクの濃度を調整することで、メタリック感を演出したり、マットな仕上がりにしたりと、質感の調整も可能です。
カラー印刷の下地として白を敷くことで、発色も向上します。

 

⑤文字印刷 

■極小文字も鮮明に再現

2pt~3ptの極小文字でも印刷が可能です。
成分表示、注意書きなど、小さくても読ませたい情報をしっかり届けることができます。



⑥4C掛け合わせ

■CMYK印刷

オンデマンド印刷きは4Cの掛け合わせによるフルカラー印刷となります

 

 

まとめ

オンデマンド印刷は、単なる「簡易印刷」ではなく、表現力と機能性を備えた柔軟な印刷手段へと進化しています。
試作・限定商品・販促ツールなど、少部数でも「こだわりたい」印刷に最適な選択肢です。

さまざまな加工技術と組み合わせることで、あなたのアイデアをより魅力的に、よりスピーディーにカタチにすることができます。

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