シール印刷ラボ

そのシール必要?住所変更した場合の訂正シールを作るか否か!

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課題

引っ越しにともなう住所変更、こんな場合に役立つのが訂正シールです。他にも役員変更などによる会社案内の訂正など、様々な変更用途に利用することができます。しかし対象となるカタログや会社案内、封筒自体を作り直す方がコスト的・作業的な側面で経済的となることもあります。今回はよく持ち込まれる事例から訂正シール作成の是非を検討していきます。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2019年10月02日

事例1|封筒用の訂正シール1000枚

株式会社A社は1年前に旧社名(株式会社B)から社名を変更しました。変更時に残っていた旧社名の封筒が1000部あり、旧社名の封筒に訂正シールを貼って使い切ろうと考えました。シールの製作費用と封筒の作り直しを検討した結果、訂正シールの製作を採用しシール印刷会社に製作を依頼しました。

【状況】
■封筒残数・・・1000部
■訂正シールの貼り付け・・・社内にて手作業
■訂正シール製作費用・・・¥20,000-(税別) 1枚単価20円
■封筒の製作費用・・・¥50,000-(税別) 1部単価50円

上記のような事例の場合、訂正シールの単価は20円となり、封筒の単価は100円なので、打倒な判断かもしれませんが、皆様がよく忘れられていることがあります。それはシールを作ると貼り付け作業がともなうということです。上記の事例ではシールの製作費用と封筒の製作費用の差額が3万円ですので、貼り付け作業は1部(1枚)30円という考え方もできます。費用と時間を考えた場合、結果としてどちらがベストであるか、貼り付け作業を含めて考えることが必要です。

事例2|カタログ内の訂正シール3点各1000枚

カタログに掲載している製品の仕様が変更となり、数値的な記載のある個所の訂正が3か所必要となり、カタログの訂正増刷と訂正シール貼りで検討した結果、予算的に訂正シールで対応することになりました。

【状況】
■カタログ残数・・・1000部
■訂正シールの貼り付け・・・支店5か所(各200部ほど)にて手作業
■訂正シール製作費用・・・¥48,000-(税別) 1枚単価16円
■カタログの修正増刷費用・・・¥128,000-(税別) 1部単価128円

上記の内容では修正増刷と訂正シールで対応した場合のコストに開きがあるので、コスト的には訂正シールで対応したほうが経済的です。貼り付け作業の労力と時間で考えた場合でも、貼り付け作業を各支店で行うため、総数3000枚(3点各1000枚)のシールを5分割にできるので、作業的にも現実的な作業となります。

地球環境にも配慮する

訂正シールで対応しない場合、旧カタログ・封筒は破棄される可能性があります。可能であれば、何等かの使い道を考えてください。たとえ訂正シールで対応したとしても、やはり「物つくりをすること=CO2(製作以外にも輸送時に発生)」につながりますので、極力、環境とコストを考慮した方法を模索されることをお勧めします。

まとめ

訂正シールは作ったあとの貼り付け作業までを考えてから検討してください。特に自社内で貼り付け作業を行う場合の労力と時間をコスト化しておくと、対象となる封筒・カタログの作り直しとの比較がし易くなります。

この記事についてのご質問やご相談は担当者までお問い合わせください。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

訂正シール

訂正シール印刷(修正シール)

印刷ミスを修正するときや、カタログなどの訂正・修正など、表示情報を変更する用途に使うシールです。グレー色の訂正糊を使った素材や表面に隠蔽性のある素材を使用するので背面が透けません。

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