シール印刷ラボ

脆質シールとは?脆質効果のあるシールを低コストで作成する方法

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課題

脆質シールをご存じでしょうか?シールを剥がそうとするとシール素材が破壊されるシールを意味します。当工房では脆質フィルムという専用素材を使って印刷・加工を施していますが、素材自体が高価な為、あまり製作頻度は高くありません。今回は一般的な紙素材、フィルムを素材を使って脆質効果を出す加工方法をご紹介します。主な用途はプライス変更(○○%OFF)のシールです。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2015年06月12日

特殊素材を使うとコストが高い

シールを「剥がせないようにしたい」「使いまわしされたくない」といったご要望がある場合、改ざん防止フィルムや脆質フィルムといった特殊素材を使うことが一般的ですが、貼り付け対象によっては上手く機能しない場合もあります。コストも一般素材と比べると高くなります。シールの使用頻度が高い場合や低単価商材に貼り付ける場合には、どうしてもコストを抑える必要があり、これらの素材を使ったシールは作り手としても製作頻度が高くありません。

※改ざん防止フィルム
・・・非着体からシールを剥がすと「開封済」「VOID」などの文字が非着体に残ります。
http://www.seal-koubou.com/material/detail/16

※脆質フィルム
・・・被着体からシールを剥がそうとするとシール自体が破壊される素材です。
http://www.seal-koubou.com/material/detail/17

バツ印のハーフカットで脆質効果を得る

一般の紙素材を使って安価に脆質効果のあるシールを作りたい場合、シールにバツ印のハーフカットを組み入れるだけで簡単に脆質シールを作ることができます。シールを剥がそうとすると、バツ印の効果でシール自体が破断されます。紙素材限定ではありませんが、フィルム素材よりも効果があります。粘着剤も普通粘着よりも強粘着の方が良いでしょう。
※バツ印のカットを入れるとシールを上手く貼れないことがあります。その場合は、バツ印の交差点になる箇所のみ、カットを入れない場合もあります。

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加工の応用

上記の加工の考え方を応用すると、計画的にシールを破断させることもできます。ミシン目加工などは典型的な方法です。シールを切ろうと思えば切ることができ、何もしなければ切れないので、バージンシールなどの開封確認を必要とする一部の用途に使われています。

まとめ

ハーフカットはシール印刷ならではの加工方法です。通常はシールを形状通りにカットするだけの加工ですが、考え方を変えると、用途に見合った加工に様変わりします。高い素材を使うより、刃型(抜型)にコストをかけた方が、割安になる場合もあります。

この記事についてのご質問やご相談は担当者までお問い合わせください。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

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