シール印刷ラボ

ロールシールの注文方法を解説【シールピーラー編】

作成者: 繁盛シール工房|2020年08月25日

ロールシールとシールピーラー

ロールシールは名前から想像できる通り、ロール状にシールが巻き取られて状態の総称です。仕上げ方法としてロール仕上、ロールカット、巻取り仕上などと呼ばれることもあります。シールピーラーはロールシールをセットして使う台です。セロハンテープのテープカッターと似ています。

シールピーラーを使うメリット・デメリット

シールピーラーを使ってシールを貼り付けたい場合、ロールシールとして仕上げる必要があるのですが、ロールシールにすることでメリットもあればデメリットもあります。 ここではシールピーラーを使う場合のメリットとデメリットをご紹介しておきます。

▼メリット

貼付け作業が簡単
シート状のシールを剥がす場合、両手を使うことが多くなりますが、シールピーラーを使うと片手で剥がすことができます。ピッと剥がしてサッと貼ることができます。

場所をとらない
シート状の束より場所をとりません。セロハンテープと同じくらいの場所があれば問題ありません。

▼デメリット

コストが高くなりがち
シール自体の印刷加工内容にもよりますが、シート仕上や1枚カット仕上に比べてコストが高くなることがあります。

複数人での貼り付け作業に不向き
複数人でシール貼り付ける場合、同じシールピーラーを同じ場所で共用する必要があります。違う場所でシールの貼付け作業をする場合は、場所ごとや人数ごとにシールピーラーが必要となります。一気に大量のシールを貼り付ける作業では不向きと言えます。

巻取り仕様(巻取り方)の基礎

ロールシールの巻取り方にも色々あります。デザインをどの方向に取り出すのか、シールの印刷面を内側に向けて巻取るのか、外側に向けて巻取るのか、1ロールあたりのシールの枚数は何枚にするのかなど、言葉にすると細かくなります。印刷会社側と話してみても専門用語が出でくる場合もあり、知らない方からすると面倒なことが多く感じられると思います。ここでは巻取りの基礎用語を解説します。

▼基礎用語

紙巾(最大収納幅)
ロールシールの巾(太さ)です。シールピーラーによって異なります。

紙管サイズ(中軸直径)
ロールシールの芯にあたる部分のサイズです。シールピーラーの場合は1インチ(約25mm)が一般的。

出し方向(取り出し方向)
シールをどの向きに取り出すかです。シールサイズが長方形であれば長手方向に取り出すことが一般的です。下記図の場合であれば、デザインを正面から見て右側に取り出し、且つデザインを表向きに巻き取るので、「表右出し」と呼びます。逆方向であれば「表左出し」、縦長のデザインであれば「表下出し」となります。

最大巻取り径(最大巻取りラベル外径)
ロールシールの直径です。シールピーラーによって最大値が異なる場合があります。

巻き数
1ロールあたり何枚のシールにするかです。最大巻取り径に左右されます。

見積依頼からご発注までの流れ

 

基礎がわかったところで最後に注文方法です。シールピーラーを使ったロールシールの場合、シールピーラーを使うことが前提になります。まず、どのシールピーラーを使うか決めてください。これが決まるとシールサイズや巻取り仕様も決まります。シールピーラーはアマゾンや楽天のショップで購入することができます。オープン工業さんのシールピーラーが有名なので、メーカー名称でも検索してみてください。シールピーラーが決まれば、セットできるロールシールの仕様も記載されていますので、その内容をそのまま印刷会社へお伝えいただければ、シール専門の印刷会社ならまず理解できると思います。メジャーなピーラーであればメーカー名と型番だけお知らせいただくだけでも大丈夫です。

▼注文までのフロー

1.使うシールピーラーを決める
2.巻取り仕様を確認する
3.シールの仕様を決める
4.見積を依頼する
5.金額を確認する
6.注文する

※注意
シールピーラーを決めない状態でシールを作ると、希望したシールピーラーにセットできないなんてことが起こります。必ずシールピーラーを先に決めてください。購入自体は後からでも構いません。

まとめ

今回はシールピーラーを使用する場合のロールシールについての解説でしたが、他にもハンドラベラーやオートラベラー(機械貼り)でシールを貼り付ける場合もロールシールを使います。こちらはまたの機会に説明します。以下にオープン工業様のシールピーラーをご紹介しておきますので、参考にしてください。

▼オープン工業様のシールピーラー
https://www.open-k.co.jp/pcategory/packing-materials/