シール印刷ラボ

シール素材の違いを解説!銀ホイルと銀フィルムの違いと特性

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課題

シール印刷で使用する素材に銀ホイルと銀フィルムがあります。お客様から見積をご依頼いただく際に、この両素材を識別できていない方が多数いらっしゃいます。弊社では都度、確認して対応していますが、場合によってはシールの使用環境にマッチしない仕様で製作まで進んでしまう恐れがあるので、ご自身で識別できるようにしてくことが最善と思います。今回は、銀ベースの紙素材とフィルム素材の違いと特性を交えて解説していきます。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2015年05月20日

見た目の違い

銀ホイル、銀フィルムはそれぞれ、艶有り、艶無しがあり、見た目にも違いがあります。銀ホイルはアルミホイルをイメージしてください。アルミホイルの表が艶有り、裏が艶無しに近いイメージです。銀フィルムは例えが難しいのですが、銀ホイルよりも金属質なビジュアルです。当工房では少し前までメタリックフィルムという名称でご案内していました。身近なところでは、家電製品などの注意シールやガスメーターの確認シールなどに多く利用されています。艶有りに関しては、銀ホイルよりも鏡面のような輝きがあります。現在、お使いの銀シールが銀ホイルか、銀フィルムかを確認する方法として、シールの裏面をチェックする方法があります。裏面も銀色の素材はフィルムです。

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質感の違い

銀ホイルは柔らかめ且つ、パリパリの質感です。型がつきやすいので、エンボス加工(型押し)のシールに利用されています。サイズ的に大きなラベルシールで使用すると、貼り付け時に型がついてしまう可能性があるので、あまりお勧めできません。銀フィルムはコシがあり、厚みが標準で50ミクロンと薄手になります。ボトル基材に巻きつけて貼るラベルなどにも適合性があります。消銀フィルムはラミネート加工をしないと表面が傷つきやすいので、ご注意ください。

特性の違い

大きく分けると紙素材とフィルム素材の違いです。銀ホイルは紙素材なので、耐水・耐熱性はありませんが、銀フィルムはベースがPETなので耐水・耐熱が求められる環境下で使用するシールに適合性があります。銀ホイルは耐水・耐熱性は乏しいですが、表面にアルミ加工が施されている分、僅かながら撥水性があります。以下に両素材の特性をまとめてみました。

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使い分けについて

上記でご説明差し上げた特性や違いを理解し、使い分けることが必要です。屋外用シールは銀フィルム、屋内用シールを銀ホイルで使い分けることが一般的ですが、屋内用途であってもシール貼付け後の環境次第では耐久性を考慮して銀フィルムを使う必要が生じる場合も有ります。繁盛シール工房では、製作実績を掲載しておりますので、どのような用途でそんな素材が使われているか、一度、ご確認いただければと思います。

まとめ

今回は銀ホイルと銀フィルムに絞った説明ですが、金ホイル・金フィルムも同じ違いがあります。見た目と質感、特性を理解すると、同じように見えていた素材の使い分けもできると思います。作ったシールが消耗品扱いになるのか、銘板シールのような半永久接着を目的とするのかでも、選定が変わります。

この記事についてのご質問やご相談は担当者までお問い合わせください。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

シール印刷用紙:銀ホイル紙(ツヤ有り/ツヤ無し)

シール印刷用紙:銀ホイル紙

表面に銀色のアルミ加工を施したシール原紙です。表面がツヤ有りのタイプとツヤ無しの2種類があります。質感はアルミホイルに似ており、型がつきやすく、エンボス加工(型押し)に適正があります。高級感やプレミア感といった印象をお求めのシールに最適です。

シール印刷用紙:銀フィルム

シール印刷用紙:銀フィルム

PET素材(ポリエチレン)の表面に銀色のアルミ蒸着を施したものです。 表面の状態がツヤ有り、ツヤ無しの2種類がございます。素材そのものは銀ネーマーや銀PETとも呼ばれ、厚みは25ミクロン、50ミクロンを標準でご用意。耐熱性・耐水性に優れており、屋外・水場で使用するシールやステッカーに多く利用されています。

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